あるオンラインアパレル小売業者は、「買い物かごに入れる」割合を向上させるために、さまざまな商品ページをつくってテストしていた。ところが、個々の商品のコンバージョン率を左右するのは、圧倒的にその商品の品質や価格や在庫状況であることがわかった。品質がよく、在庫があり、価格競争力がある商品のコンバージョン率は、平均的な商品のコンバージョン率の10倍にもなっていた。

この企業はすぐに、商品ページのフォーマット改善から、購入体験の改善へと重点を移した。まず顧客に自分のサイズを入力させて、そのサイズで在庫がある商品の一覧が表示されるようにした。

すなわち、顧客が見ている商品の該当サイズに在庫があるかどうかといった、在庫チェックの状況を測定し最適化するほうが、あれこれボタンの色をいじるよりもずっと重要であることがわかったのだ。

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