「視点の交換」(perspective swap)と呼ばれるものである。たとえば、CEOが1日だけ現場の顧客サービスの仕事をしてみたり、人事担当者が1週間にわたり営業の仕事をしてみたりするのだ。

「視点の交換」を実行する狙いは、ものの見方を意識して変え、新しい角度から状況を把握することにある。この手法はあらゆる企業で効果を発揮する可能性があるが、中規模企業ではとりわけその恩恵が大きい。中規模企業は、大企業に比べれば官僚主義に陥っていないため、この取り組みを実践しやすい。その一方で、小規模企業に比べると複雑性が高く、思考様式を転換することの恩恵が大きいのだ。

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