肩書きなんてどうだっていいんです。要するに、職業の意識がないんですよ。ずっと、アルバイト。高校2年生のまま、時間が止まっているんです。自分の好奇心でやりたいことをやって来ただけですから。プロの作り手のみなさんの作品を否定するのが楽しかった。「大人はわかってないなあ」って、いつも思っていました。65歳になった今でも、外野から野次を飛ばしている素人です。だから、ラジオやテレビの台本を書くのも、歌詞を書くのも、「大人やプロはどう書くかなあ」と考えてから、それを真っ向から否定して書いていました。テレビやラジオやコマーシャルや映画や演劇や、何を観ても、いつも、「僕だったらこうするのになあ」と思っていました。根拠のない自信に溢れていたんです。

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