保険では、買い手は「自分が不注意かどうか」知っているが、保険会社はそれがわからない。結果として事故を起こしやすい人ばかりが保険を買う可能性があるのが問題だった。スクリーニングの視点からは、極めて単純なことが解消法となる。それは
・保険料は安いが事故になった時の補償額も安い保険
・保険料は高いが補償額も高い保険2つの商品を用意するだけなのだ。
なぜなら2種類の保険商品があれば、「自分は事故を起こしやすい」(補償金を受け取る可能性が高い)と知っている加入希望者は、加入額が多少高くても補償額の大きい保険を自然に選ぶし、「事故を起こしにくい」と知っている加入希望者は、安い保険を自然に選ぶからだ。こうすれば保険会社は前者からは高い保険料を取りつつ、後者も逃さないで済む。