グラミン銀行は、途上国農村部の貧しい人々に無担保の融資をし、それを元手にビジネスを開始させることで、彼らの経済的自立を促している。驚異的なのは、無担保でも返済率がほぼ100%を誇ることだ。その仕組みは、融資の単位を地域における5人1組として、連帯責任(連帯保証ではない)を取らせることにある。1人が返済を終えないと、次の人が融資を受けられない仕組みのため、5人の間で相互監視が働き、「仲間に迷惑をかけられないから返済しよう」というノームが形成されるのだ。

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