Airbnbの物件数が増え始めて1年以上が経過したころ、その地域でけんかや盗み、刃物を使った騒ぎなど、特定の暴力事件が増加する傾向が見られることが明らかになった。
「地域に自然に備わっているはずの犯罪抑止力が、根本的に損なわれつつあるということなのです」
意外ではあるが、特定の地域にAirbnbの物件が増えたからといって、同じ時期に犯罪の報告が増えているわけではないことも明らかになった。つまり、民泊を利用する観光客が犯行に及んだり、犯罪を引き寄せたりしているわけではないということである。
「旅行者が増えたこと自体に問題はありません。本来ならコミュニティの一員として機能し、地域に貢献すべき人々が暮らしていたはずのたくさんの住居が、社会のネットワークから外されてしまったことが問題なのです」