エヌヴィディアは9月13日(米国時間)、215億ドル相当の株式と現金120億ドルでアームを買収すると発表した。現在アームの親会社である日本の企業グループのソフトバンクは、アームが一定の財務目標を達成した場合にさらに50億ドルを受け取る可能性がある。エヌヴィディアによると、同社はアームの従業員に15億ドル相当の株式を発行することになるという。

サンノゼに本社を置くエヌヴィディアは、PCとゲーム機用のグラフィックチップの販売で最もよく知られているが、同社のチップはAIアルゴリズムを訓練するためにデータセンターでも使用されている。新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)によってゲーム機とクラウドコンピューティングの需要が急激に高まったことにより、エヌヴィディアは恩恵を受けた。現在、世界で最も価値の高い半導体メーカーであり、時価総額はおよそ3,500億ドルに達している

アームは英国のケンブリッジを拠点とし、中央処理装置(CPU)チップの「命令セットアーキテクチャー」と呼ばれる設計のライセンスを供与している。これはアップルやグーグル、アマゾン、ファーウェイなどの企業にとって、インテル製チップに代わるものだ。アーム製品は世界のスマートフォンの約90パーセントに使用されている。同社は2016年にソフトバンクが320億ドルで買収した。

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