2020年12月に大規模なかたちで示された。ロシアのハッカー集団(のちにロシア対外情報庁のために働いていたことが判明)が、米国のソフトウェア会社SolarWindsをハッキングし、同社のIT管理ツール「Orion」に悪意のあるコードを埋め込んだのだ。これにより、このソフトウェアを使っていた18,000に上る世界中のネットワークに外部からアクセス可能になってしまったのである。
これを足がかりにしたロシア対外情報庁は、少なくとも9つの米連邦政府機関のネットワークに忍び込んだ。なかには米航空宇宙局(NASA)や国務省、国防総省、司法省なども含まれている。