僕は相互レビュー社会と呼んでいるんですけれども、もうあるんですよ。
お手伝いネットというネットワークサービスがあって、銀座でいまこの瞬間バイト来れる人をざっと検索できるサービスなんです。いろんな店が登録してて、今夜のバイトを3人募集したいといったら、銀座でスマートフォンもってたら1時間後、2時間後にバイトはいれる人がざっと見つかる。
そこに登録しないとダメなんですが、お手伝いネットに登録してバイトすると、自分の登録名に、そのお店で雇われたときの評価がつくんですよ、5点満点で。4.2点とか3.8点とか」
——おっかないですね!
「おっかないんですよ。さて、そこの人たちがどんな人たちを雇うかというと、お手伝いネットで3回以上バイトしていて平均4以上の人を選ぶに決まっているじゃないですか。これが「評価される」ということですよ。それをイヤがっていると徐々にバイトの口がなくなるんです。なんでキミはお手伝いネットに登録してないの?と。いやいやああいうの嫌いだから。ああそう、じゃあキミがどれくらい保障する人はいないんだね。ということになっていく。
これは一方的に評価されているんですが、次の段階は、働く企業を評価するようになるでしょう。この企業は本当にいったとおりのカネを出してくれたか、休み時間やすめたか、パワハラセクハラなかったかということで、企業も評価されていく。
いまの食べログやアマゾンの本の評価のように、雇う側と雇われる側が相互にレビューする時代。これが相互レビュー時代です。