人は集団を見た時に、ポジティブかネガティブかにかかわらず、感情が強く表れている顔に目が向ける傾向がある。逆に、感情がさほど表れていない顔には、あまり注意を払わない。

 人前で話をする状況では、この「注意バイアス(attention bias)」によって、聴衆の反応に対する印象が歪められることが考えられる。話し手は、相対的に強い感情を示している聞き手に目が行きやすいため、聴衆全体の反応を実際よりも強いものとして受け止める傾向につながる。

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