売れ残りや食べ残しなど、本来食べられるはずの食品が廃棄されることを「食品ロス」という。日本の食品ロスの量は毎年600万トンを超え、食品製造過程で出る廃棄物を合わせた「食品廃棄物」は1700万トンに上るといわれている。日本の食品ロスは、途上国向けの食料援助量の約2倍、また日本のコメ生産量に匹敵する量だ。
一方、米国では年間5000万トン以上、英国1000万トン以上、ドイツ1000万トン以上、フランス2000万トン以上と、食品廃棄・食品ロス問題は、主に先進国と呼ばれる国々で深刻化している。国連食料農業機関(FAO)によれば、世界で生産される食料の「3分の1」に相当する約13億トンが廃棄されているという。