厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」で、“50歳以上のタンパク質の目標量”の下限が引き上げられます。これまでのタンパク質の摂取目標量は、エネルギー量(炭水化物、タンパク質、脂質)の「13~20%」でしたが、20年版では、50~64歳は「14~20%」、65歳以上は「15~20%」 と定めた理由は以下の通りです。

1.フレイル予防:社会問題となっている「フレイル(心身の脆弱)」予防のため、タンパク質の摂取が欠かせないことが明らかになりました。筋力だけでなく、脳やメンタルも含めて、タンパク質は健康寿命にとって重要な栄養素となるからです。近年はフレイルの若年齢化が顕著で早めの対策が必須とされています。

2.加齢とともに低下する「タンパク質合成力」に対応:加齢とともにタンパク質の「合成力が低下」が明らかになりました。その量は、30代と比較すると60代はおよそ半分以下。それに従い、年齢とともにタンパク質の摂取量が増加して設定されました。

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