日本で初めてバウムクーヘンを焼いたドイツ人菓子職人、カール・ユーハイムが関東大震災で被災し、神戸に移って開業した洋菓子メーカー、ユーハイム(神戸市)が100周年を迎えた。
ドイツのバウムクーヘンには200年の歴史があるのですが、二度の戦争などによって、職人がいなくなり、バウムクーヘンの製造を継続できなくなりました。
発祥の地の一つ、コトブス(ブランデンブルク州)でバウムクーヘンを復活させようという話になったとき、どうしても再現できず、うちに「教えてほしい」と依頼が来ました。それで職人を連れて2回、現地に行きました。
バウムクーヘンの基本材料は砂糖、小麦粉、卵、バターのみ。いたってシンプルで当時と何も変わっていません。ただ、レシピは同じでもお菓子の味は技術なんです。