ビジネスアナリストは、日本のような国には「起業家文化」が欠けていると語る。これは、素晴らしい企業を創業した東アジア人がいないと言っているわけではない。ただ、彼らの勤勉さとエンジニアリングやその他のハードサイエンスの分野での才能を考えると、彼らが成功への非標準的な道をたどる可能性ははるかに低いということだ。アジア人は一人当たりの特許数で世界をリードしており、技術革新に取り組む能力が高いことを示しているが、スタートアップに関してはかなり平凡だ。ユニコーン、つまり評価額が10億ドル以上のスタートアップを見ると、シンガポールが13社で1位、香港が6位である。これらは世界資本の中心地であることを考えると当然だが、その下には中国、日本、韓国がずっと下位にあり、カナダ、英国、さらにはアラブ首長国連邦などの国よりも後れを取っている。最も「スタートアップフレンドリー」な国のリストでは、東アジアの国はトップ10に入らず、人々の同調性が高い文化ではリスクを取ることを要求する組織は作られないと予想されるためだ。また、これはユニコーンだけの問題ではない。東アジアは、人口一人当たりのスタートアップ企業数で見ると、先進的な西洋諸国に比べて劣っている。ここでも例外はシンガポールだ。また、東アジアの「サラリーマン」という考え方についても考えてみよう。これは、西洋では数十年前に廃れた概念である。

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