「36.8%の法則」と呼ばれるものです。
例えば、結婚相手を探すにあたって10人の相手とお見合いする機会があったとします。しかし、10人を横並びにしてあなたがその中から1人を選択することはできません。実際の恋愛においても、10人同時に付き合うことはできないからです。
1人ずつ順番にお見合いして、あなたはその都度、そのお見合い相手と結婚を決断するか、次の相手に移行するかを選ばないといけません。お見合いを続けていく中で「この人に決めた」という決断をした時点で、残りの候補者とは会うことはできなくなります。
また、最後まで誰も選択しなかった場合は、10人目の相手と自動的に結婚することになります。10人全員を見てから、「やっぱり2番目の人がよかった」というわがままは許されません。
さて、そういうルールで結婚相手を決めなければいけないとしたら、何人目の相手を選択するのがベストな選択なのか、それを数学的に解明したのが、この「36.8%の法則」なのです。
候補者全体の36.8%を超えないうちは、お見合いを続け(候補者が10人のこの場合は3人まで決断しない)、そのあと、「それまで会った3人の中でいちばんよかった人」を基準とします。4人目以降で、その基準を上回る候補者にめぐりあったら、その人こそあなたが選ぶべきベストな相手である確率が最も高いということです。
これは男性に限らす、女性でもそうですし、就職採用などの場合でも同様です。この理論のもともとは「秘書採用問題」として研究されたものです。